田岡由伎さんの人生相談

ズバリ快答!テレフォン身の上相談(TBSラジオ、月曜担当パーソナリティ)

今週の相談事を聞きながら、田岡由伎さんの不思議な癒しドラマを味わっている。
相談者は自分の身の上を語り始める、悩み事を聞いて田岡さんが心を寄せていく時間がはじまり、語り終わると相談者は田岡さんのアドバイスを求めるようになる。
答えの具体的な内容は、そのときどきに違うが、答えの基本は変わらない。問題を解決するために、「変えることができるのは自分の心だけ」ということだ。
どのような悩み事も、筋書きのあるドラマのように、相談者と田岡さんの「ありがとうございました」の交換で終わる。

悩みというのは、自分の思うとおりにならないことから起こる。
人生や生活、仕事、学校、そこで起きる問題は、すべて自分の思うとおりにならないことに尽きる。
問題の解決を「思うとおりにすること」とすると、自分の周りの人や事物を変えることになる。
結果として身近な人との間にいさかいが起きる。事物を変えるために悩みの種が増えていく。
家族のことに悩む親の場合、その家族を変えようと説得したり脅したりすると、互いの関係がきしみはじめる。

相談者は思うとおりにならないことに苦しんでいる。
苦しみの原因は、思うとおりにしようという「考え」である。
何々しなくてはならない、何々でなくてはならない、何々であるべきだ。
田岡さんの回答の始まりは、その気付きからだ。
相談者が自分にとりついた「考え」に気がつくと、この短いドラマはクライマックスへ向かう。

相談の締めくくりは「ありがとうございます」の交換となる。
エールの交換だ。
身の上相談は、相談者にとって切迫した問題だから、それは真剣勝負である。
気付きのためには、相談者と意見が衝突する。
しかし、お仕舞いは「ありがとうございます」のエールの交換になる。

気付きから、相談者の解決の糸口が見えてくる。
思うとおりにならないという悩みは、自分の外に原因があるのではなく、こうあるべきだという自分にとりついた観念にある。
それをなぜ持つようになったのか、持たされたのか、それが見えたとき、相談者は解決の糸口を見つけることになる。

自分にとりついた考えのルーツが見えると、自分が解る、そして自分を変えることができる。
いや、自分が解ったとき、すでに変わっている。
不思議なことに、相談者の心が軽くなり、元気がよみがえる、明るい声が聞こえてくる。
「ありがとうございました」
そして、田岡さんの「ありがとうございました」
(あなたのお役に立てた自分をあなたからいただきました)


Category: 今日のコラム
Leave comment
このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。