30分間の禁煙でわかること

30分禁煙してさらに30分間、合わせて1時間の禁煙をして見ましょう。

禁煙とはどのようなものか、依存症とは何か、禁煙の難しさは何か、いろいろなことが分かります。これくらいだと、禁煙による体や心のダメージはあまりないと思います。それでも負担になる方は、決して無理をされませんように。

この1時間は、禁煙のことやタバコのことを考える1時間です。
タバコを吸わないということをじっくりと観察します。他の事で気を紛らわしたり、何とか忘れるようにしたり、眠ったりしたら、全く意味がありません。禁煙はタバコを忘れることではないからです。

まず、禁煙という言葉を心に浮かべます。
禁煙という言葉に何を感じますか、不安や恐れを感じたりはしませんか、不快な感じはしませんか。
今を機会に、禁煙をはじめると思ってみてください。
もちろん、1時間後には吸うと思っていてもいいですが、ここで感じることが、禁煙で必ず起きて来る感情です。この感情を敵にするのではなくて、この感情を快く受け入れて整理できれば、禁煙はどんどん進んでいきます。

さてはじめの禁煙30分間で、生活や仕事のどんなタイミングでタバコを吸うか、いろいろイメージしてみましょう。それは、生活や仕事の中にタバコがセットになっている場面です。禁煙は、それらの場面からタバコを取り去ることです。タバコなしにその場面を過ごすには、きちんとした心構えが必要です。いろいろな工夫やアイデアが必要ですね。

さて、次の30分から1時間です。
ニコチンは30分から1時間で、体内の半分が代謝されるそうです。
30分を過ぎるころから、体や脳のニコチンが足りなくなっていますから、ニコチンを補給したくなります。ここで、感じるのは、ニコチンが欠乏した体から心へのシグナルです。ニコチン依存の脳や体は、タバコを吸わせるために不快な感情を発生させて、喫煙へ行動を促します。
これは、自分の管理できる意識ではなく、長い喫煙でできたタバコ依存そのものです。この依存症を克服することが、禁煙そのものです。

さて、1時間、どうぞタバコを吸ってください。
ニコチンは口やのど、そして肺の粘膜から血管へ取り込まれて、約7秒で脳に達し、神経伝達物質の放出を促進します。脳は神経伝達がうまく行って安心しホッとします。ニコチンは大量で鎮静効果、少量で覚醒効果があるそうです。状況にあわせて、必要なだけ取り込むには、タバコの喫煙はとても便利な方法です。

これがタバコです。禁煙するということです。
禁煙には、体調や心の状態に気配りが大切です。辛いばかりで、体や心の不調に耐えられないこともあります。ちょうどいい、禁煙日和のようなものがあります。禁煙の旅は長いのですから、ちょうど良い出発の時があります。


禁煙は、自分を知る絶好の機会でした。
はじめた頃を思い返すと、成功か失敗、善か悪・白か黒・全てか無かという考えをしていました。ゴンキチさんの禁煙にもっと学べばよかったと思います。読み返してみてゴンキチさんをあらためて尊敬しました。

その他にも、禁煙を競争や、自己評価にしていました。もちろん、すべき思考もあり、禁煙絶対幸福論のような状態になりました。このために、禁煙継続は、時限式のわなを仕掛けることになりました。このわなは、禁煙成功を意志の強さと誤解し自負する考えです。剣の腕前にうぬぼれるといずれ敗れます。孫子の兵法に、敵を知り己を知れば百戦危うからずとありますが、よく読むと、戦わないことが生き残る第一であるといっています。戦いを回避することを第一の選択としています。小競り合いで勝っていい気になると痛い思いをします。

タバコ依存の克服を戦いということがあります。病気やうつやなどにも使うことがあります。それは依存や病気に負けない強い気持ちを持つために使うのだと思いますが、依存というのは戦う力がない状態です、病気もうつも戦いに疲労困憊した状態なのです。

禁煙で戦わない方法を、予感したり、想像したり、できれば見つけることができたら、人生の宝物を探しあてたことになると思います。ぼくの忘れ物はこれです。
Category: 今日のコラム
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