不安2

雪道、ブレーキが効かず、ハンドルを回しても曲がってくれない。
そこはいつも通るカーブ、少し下り坂、雪の日、慎重運転でスピードは出てなかった。
しかし、軽いブレーキでもいったん滑り出すと、ハンドルは利かない、どうにもならない。
雪のかたまりに突っ込んで止まった。
慎重運転のお陰で、車にへこみもキズもできなかったが、その瞬間は真底の不安と恐怖を味わった。

運転というのは、目的地への行く意志と、道路状況の認知判断、そして運転操作だ。
いつもの道を、いつものように、慎重に運転していて、思いがけないアクシデントがあると、不安や恐怖を感じる。

心は、まだ起きていない未来を予測しながら、刻々の変化を認知し判断し、動作をして行く。
歩くとき、ふつうは右足を出したから次は左足と考えることはない。
しかし、うまく歩けて倒れないのは、体の仕組みが自動的に反応するようになっているからだ。

それを忘れて、何もかも自分の意志でコントロールしているように思ってしまうと、
雪道の運転のように、コントロール不能のパニックにおちいる。

自分の手足をさすって、この足とこの手によって、自分の意志を実現していることを再認識した。
だから、オリンピックに出るような走りなど、無理無理
しかし、器用に楽器を楽しんだり、絵を画いたり、できるじゃないか。
何ができないではなく、何ができるか、そこに面白みがある。
人生は運転。


Category: 今日のコラム
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